これからクラリネットを始めるみなさんへ。
まずは、楽器の基本的な扱い方をしっかり押さえていきましょう。
「どうやって組み立てるの?」「持ち方は?」「置くときはどうするの?」
そんな疑問に答えつつ、ポイントを1枚の画像で直感的に理解できるようにまとめました。
クラリネットを組み立てる
まずはケースを開けて、クラリネットを組み立てましょう。

上管と下管をつなぐ「橋渡しキイ(連絡キイ)」は、とても繊細です。ここがズレてしまうと、本来の音が出なくなってしまいます。
「昨日は調子が良かったのに、今日は音が出にくい…」
そんなトラブルを避けるためにも、毎回同じ手順で組み立てることが大切です。
コツは、「同じ組み立て方を毎回くり返す」こと。
画像のように、上管は左手、下管は右手で持ち、連絡キイの位置を下から片目でのぞき込むように見ると、視差(左右の目で見え方が変わること)の影響も少なく、正しく合わせやすくなります。
クラリネットを置いてみる
組み立てたあと、一時的に楽器を置く場面もありますよね。

置くときは、正面から見て右側に少し傾けて置きましょう。
このとき注意したいのが「左手小指で押すキイ」が机に当たらないようにすること。画像のようにクロスを敷いて、キイが直接机に触れないようにするのが安心です。
この小指キイが毎回机に当たっていると楽器を置くたびに少しずつ曲がってしまい、演奏しづらくなる原因になります。
また、置く前にはスワブを通して管内の水分を取りましょう。濡れたまま放置すると、水分がトーンホール(音の出る穴)にたまって、音に悪影響を及ぼします。
準備完了!練習場所へ移動しよう
さあ、あとは練習場所へ行って音を出すだけ!
楽器と一緒に、練習に必要なものを忘れずに持っていきましょう。
譜面台、楽譜ファイル、チューナー、メトロノーム…。全部そのまま持つのは大変なので、「練習バッグ」を用意するのがおすすめです。

バッグのかたちは特に決まりません。
手提げでも、リュックでも、斜めがけでもOK。
ただし、譜面台など重たいものを入れるので、薄手の生地はちょっと心配。破れやすくなります。
以上、「楽器を出して練習に行くまで」の基本でした!
「ここがうまくいかない」「先輩には違うやり方を教わったけど…」など、気になることがあれば、いつでも相談してくださいね。